先日、ある外資系保険会社主催の医療にまつわるセミナーに行ってきました。
タイトルは「医療格差とセカンドオピニオン」です。
皆さんは病院をどのように選んでいますか?
病気になったとき、どこの病院のどのお医者さんが一番適しているか分かりますか?
多分私たち素人には分からないと思います。
良く最近スクリーニングという言葉を聞きますが、病院・医師選びにもスクリーニングが必要だと思います。
もちろん、その時の選択の基準が一番大きな問題ですよね。
つまり、病院、医師のデータベースが必要と言うことです。
これは、素人には無理です。
やはり医療情報専門会社に頼らざるを得ないでしょう。
こういう問題についてのセミナーでした。
具体的に、例えばがんについて申し上げます。
抗がん剤治療の専門医は全国でたった206名、放射線治療の認定医は617名、認定技師(医学物理士)は131名しかいません。
そして、広島県におきましては、抗がん剤治療の専門医と放射線治療の認定医・認定技師が在籍している病院は、「広島大学病院」、「県立広島病院」。「広島市民病院」しかありません。
さらに、乳がんに関してでは、「年間200症例以上」、「乳房温存率50%以上」、「放射線施設があり専門医がいる」、「抗がん剤の専門医がいる」、「病理診断医がいる」の5つの条件を備えているのは「広島市民病院」だけで、全国では24施設しかないそうです。
広島で乳がんに罹患されたら、広島市民病院が良いというわけです。
そして、少し話が変わりますが、最近よく重粒子線治療という言葉を聞かれませんか?
実は2014年に広島のJR広島駅北西「二葉の里地区」に「重粒子線治療施設」が出来るらしいのです。広島県民にとっては非常に嬉しいことですよね。
今現在では最も近くて兵庫県ですから。
ただ、6件申請して治療できるのは1件くらいらしいです。
それは、なぜかというと、まず医療費が高度先進医療なので健康保険が使えないということ。だいたい300万円くらいかかるらしいです。高額すぎて治療が出来ないのです。
そして、もう1つが、全てのがんに対して治療ができるわけでは無いのです。
消化器官系のがんは治療できないし、1度手術などをした箇所には治療できないらしいのです。
最近の医療保険・がん保険には特約として高度先進医療特約などがありますが、実際には利用した症例は少ないというのが現実です。
ただ、こういう保障があるということは、健康診断での早期の発見により効果的な重粒子線治療が早く行われる可能性が高くなることは間違いないと思います。
最後に、セカンドオピニオンについてお話をします。
私たちは病気に打ち勝つためには3つの条件が必要です。
①早期発見・早期治療であること。
②病状・症状に最もふさわしい病院・治療・医師にたどり着いていること。
③あきらめないこと(生活習慣改善の努力をすること)
このうち、①③は本人の意識や人間ドックで出来ますが、②は本人の努力だけでは解決不可能です。
そのために、「第2の意見」、「第2の診断」であるセカンドオピニオンが必要となるのです。
セカンドオピニオンとは、患者が治療を受けるに当たり、「主治医以外の医師に治療方法などの意見を求めること」です。最近では医師自ら「セカンドオピニオン」を勧めることも増えてきました。
ただ、主治医からの紹介された医師が最もふさわしい医師かどうかというとそれは分かりません。
よって、医療機関情報提供の専門会社への相談が今後は重要になってくるのです。
たとえば、私にもっともふさわしい医師が北海道のA病院のB先生であっても、それを知るすべはありませんから。
こういう会員制の機関に登録をしておくことは大事なのです。
そして、実はこういううサービスが無料でついている医療保険もあるのです。
これは、嬉しいサービスだと思いませんか?
ということで、このセミナーを主催された保険会社が最近販売された医療保険には上記の情報・相談サービスが付帯されているということです。
皆さんも医療保険・がん保険を選ぶ際にはただ保険料が安いという基準だけで決めず、上記の様な付加価値も選択の基準に入れてみてはいかがでしょうか。
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